古銭でも昭和に発行された紙幣や硬貨は希少価値がない!?

古銭でも昭和に発行された紙幣や硬貨には希少価値がなく人気がないのか?

いえいえそんなことはないですよ。

江戸時代の大判や小判は金が含まれていて、さどかし高い価格で取引がされるのではと思ってしまいますよね。

事実、大判や小判の中には数千万円もの価値があるのも確かです。

天正菱大判金なんかは状態が良ければ、1億円もしますし、状態が悪くても7千万円もします。

でも昭和移行に発行された紙幣や硬貨の中には高値が付く希少価値が高い古銭もあるんですよ、

そこで、ここでは昭和に発行された紙幣や硬貨の中から希少価値が高く、高い取引価格が付く古紙幣や硬貨をご紹介致します。

そんな疑問にお答え致しますね。

まず昭和2年(1927年)4月25日に日本銀行兌換券200円(裏白200円)が発行されました。

これは、関東大震災がきっかけで経済が混乱したため、銀行破綻の情報が流れ、人々が預金の引き出しに殺到する取り付け騒ぎが起こりました。

そのため、日本銀行は、各銀行に融通するお札が必要となり、急遽、新しいお札の発行を決めました。

それがこの日本銀行兌換券200円(裏白200円)です。

その発行も凄い方法で現在では考えられない方法でした。

というのも、全国の銀行が2日間臨時休業している間に、印刷局で新しいお札を製造したんです。

当然ながら!通常の印刷では間に合わないため、表面は簡易なオフセット印刷による彩紋の図柄のみ、裏面は印刷を省いいて製造しました。

それで通称「裏白(うらじろ)札」とも呼ばれております。

で!気になるお値段ですが、なんと!極美品なら650万円、並でも400万円と希少価値が高い古紙幣です。

大きさは、73mm X 123mmで、裏面には印刷がされていません。

ちなみに、この兌換券とは、金・銀と交換できる紙幣で、不換紙幣は金・銀と交換できない紙幣を言います。現在の流通しているお金はすべて不換紙幣です。

下の写真が日本銀行兌換券200円(裏白200円)です。裏が印刷されていません。

見本となっていますが模造品はサンプルではなく本物です。

日本銀行兌換券200円(裏白200円)

その翌月の5月12日に発行された兌換券200円裏赤200円は完全未使用なら45万円、並でも11万円とこちらも高い価値があります。

大きさは97mm x 188mmです。

右端には、武内宿禰が印刷されており、こちらの裏面には赤色で印刷がされていることから裏赤200円と呼ばれています。

兌換券200円裏赤200円

また、昭和6年(1931年)7月21日に発行された兌換券20円タテ書き20円は完全未使用なら20万円と高額な価格となります。

兌換券20円タテ書き20円

硬貨では、昭和33年に発行された10円で側面がギザギザになったものであればなんと5万円もの価格が付くこともあります。

50円硬貨の穴がズレているものなどもレアで高い価格で取引がされています。

希少価値のある古紙幣がどれか一目でわかる価値一覧でご紹介

古紙幣は、幕末・明治時代以降に流通し今では発行が停止された紙幣を指します。聖徳太子(厩戸皇子)の100円紙幣や日本武尊(やまとたけるのみこと)の1000円紙幣をはじめ希少価値がある紙幣が数多くあります。なかには2,000万円以上もする古紙幣があり、天正菱大判金の1億円までとはいきませんが高額な買取価格がつくこともあります。
とくに、幕末1867年(慶応3年)から明治時代に発行された古紙幣は希少価値があり、発行された多くの紙幣が高値で取引されています。
そこで、今回は高額取引されている古紙幣を一覧でご紹介致します。
旧国立銀行券1円

希少価値のある古紙幣一覧

紙幣は、幕末から現在にいたるまで発行されており、そのなかで幕末・明治時代に発行・流通し、今では停止された紙幣を古紙幣と呼んでおります。

多くの方が馴染みのある古紙幣では、聖徳太子が印刷された100円や岩倉具視・伊藤博文ではないかと思います。が、残念ながらそれらはそれほど高い値が付く訳ではありません。
古紙幣のなかでは、明治6年8月20日(1873年)に発行された旧国立銀行券20円(貳拾圓)が美品で2千万円以上の価値があり、未使用ならそれ以上の値が付きます。

そのほかにも数百万円の価値があったり、数十万円の買取り価格が付く紙幣もあります。

古紙幣名  発行年 価値 額面

江戸横浜通用金札

江戸横浜通用金札

1867年(慶応3年) 80万~25万円 貳拾五両、拾両、五両、壱両

江戸関八州金札

江戸関八州金札

1867年(慶応3年) 90万~25万円 貳百両、百両、五拾両、貳拾五両、壱両

明治通宝

明治通宝

1871年(明治4年) 110万~1万円 百円・五拾円・拾円・五円・二円・壹円

旧国立銀行券

旧国立銀行券

1873年(明治6年) 2,000万~25万円 20円・10円・5円・2円・1円

新国立銀行券(かじや5円・水兵1円)

新国立銀行券(かじや5円・水兵1円)

1877年(明治10年) 120万~9万円 5円・1円

改造紙幣(神功皇后)

改造紙幣(神功皇后)

1881年(明治14年) 250万~4万円 10円・5円・1円

 古紙幣名 	発行年	価値	額面   江戸横浜通用金札  1867年(慶応3年)	80万~25万円	貳拾五両、拾両、五両、壱両   江戸関八州金札  1867年(慶応3年)	90万~25万円	貳百両、百両、五拾両、貳拾五両、壱両   明治通宝  1871年(明治4年)	110万~1万円	百円・五拾円・拾円・五円・二円・壹円   旧国立銀行券  1873年(明治6年)	2,000万~25万円	20円・10円・5円・2円・1円   新国立銀行券(かじや5円・水兵1円)  1877年(明治10年)	120万~9万円	5円・1円   改造紙幣(神功皇后)  1881年(明治14年)	250万~4万円	10円・5円・1円   旧兌換銀行券(大黒)

旧兌換銀行券(大黒)

1885年(明治18年) 450万~3.5万円 100円・10円・5円・1円

改造兌換銀行券(めがね100円・表猪10円)

改造兌換銀行券(めがね100円・表猪10円)

1888年(明治21年) 300万~70万円 100円・10円

甲号兌換銀行券(裏紫・裏猪・中央武内)

甲号兌換銀行券(裏紫・裏猪・中央武内)

1900年(明治33年) 500万~9万 100円・10円・5円

乙号兌換銀行券(透し大黒5円)

乙号兌換銀行券(透し大黒5円)

1910年(明治43年) 60万~6.5万円 5円

大正兌換銀行券(横書き20円)

大正兌換銀行券(横書き20円)

1915年(大正4年) 120万~16万円 20円

日本銀行兌換券(裏白)

日本銀行兌換券(裏白)

1927年(昭和2年) 650万~400万 200円・50円

兌換券(裏赤200円)

兌換券(裏赤200円)

1927年(昭和2年) 45万~11万円 200円

兌換券甲号1000円(日本武尊1000円)

兌換券甲号1000円(日本武尊1000円)

1942年(昭和17年) 60万~15万円 1000円

 

ほかにも多くの紙幣が発行されていますが、前年ながら数千円から数百円の価値しかありません。ただし、エラー紙幣の場合は希少価値が上がり破格の値段が付くことがあります。

 

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