古紙幣は、幕末・明治時代以降に流通し今では発行が停止された紙幣を指します。聖徳太子(厩戸皇子)の100円紙幣や日本武尊(やまとたけるのみこと)の1000円紙幣をはじめ希少価値がある紙幣が数多くあります。なかには2,000万円以上もする古紙幣があり、天正菱大判金の1億円までとはいきませんが高額な買取価格がつくこともあります。
とくに、幕末1867年(慶応3年)から明治時代に発行された古紙幣は希少価値があり、発行された多くの紙幣が高値で取引されています。
そこで、今回は高額取引されている古紙幣を一覧でご紹介致します。
希少価値のある古紙幣一覧
紙幣は、幕末から現在にいたるまで発行されており、そのなかで幕末・明治時代に発行・流通し、今では停止された紙幣を古紙幣と呼んでおります。
多くの方が馴染みのある古紙幣では、聖徳太子が印刷された100円や岩倉具視・伊藤博文ではないかと思います。が、残念ながらそれらはそれほど高い値が付く訳ではありません。
古紙幣のなかでは、明治6年8月20日(1873年)に発行された旧国立銀行券20円(貳拾圓)が美品で2千万円以上の価値があり、未使用ならそれ以上の値が付きます。
そのほかにも数百万円の価値があったり、数十万円の買取り価格が付く紙幣もあります。
古紙幣名 | 発行年 | 価値 | 額面 |
江戸横浜通用金札 |
1867年(慶応3年) | 80万~25万円 | 貳拾五両、拾両、五両、壱両 |
江戸関八州金札 |
1867年(慶応3年) | 90万~25万円 | 貳百両、百両、五拾両、貳拾五両、壱両 |
明治通宝 |
1871年(明治4年) | 110万~1万円 | 百円・五拾円・拾円・五円・二円・壹円 |
旧国立銀行券 |
1873年(明治6年) | 2,000万~25万円 | 20円・10円・5円・2円・1円 |
新国立銀行券(かじや5円・水兵1円) |
1877年(明治10年) | 120万~9万円 | 5円・1円 |
改造紙幣(神功皇后) |
1881年(明治14年) | 250万~4万円 | 10円・5円・1円 |
旧兌換銀行券(大黒) |
1885年(明治18年) | 450万~3.5万円 | 100円・10円・5円・1円 |
改造兌換銀行券(めがね100円・表猪10円) |
1888年(明治21年) | 300万~70万円 | 100円・10円 |
甲号兌換銀行券(裏紫・裏猪・中央武内) |
1900年(明治33年) | 500万~9万 | 100円・10円・5円 |
乙号兌換銀行券(透し大黒5円) |
1910年(明治43年) | 60万~6.5万円 | 5円 |
大正兌換銀行券(横書き20円) |
1915年(大正4年) | 120万~16万円 | 20円 |
日本銀行兌換券(裏白) |
1927年(昭和2年) | 650万~400万 | 200円・50円 |
兌換券(裏赤200円) |
1927年(昭和2年) | 45万~11万円 | 200円 |
兌換券甲号1000円(日本武尊1000円) |
1942年(昭和17年) | 60万~15万円 | 1000円 |
ほかにも多くの紙幣が発行されていますが、前年ながら数千円から数百円の価値しかありません。ただし、エラー紙幣の場合は希少価値が上がり破格の値段が付くことがあります。
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